なんともショッキングなニュースが飛び込んできました。人間の肉を食べる食人族が住んでいた地域として知られているフランス領ポリネシアを旅行中に、旅行者の男性が失踪しました。後日、捜索隊は、焚き火の中から男性のものらしき焦げた骨を発見しました。
今回事件に巻き込まれたとされるのは、ドイツ人旅行者のステファン・ラミンさん(40歳)で、フランス領ポリネシアのヌクヒバ島の森の中へ伝統的なヤギ狩りに出かけたまま行方不明となりました。
同行していたガールフレンドのヘイケ・ドルシュさん(37歳)によると、ラミンさんと地元ガイドのアンリ・ハイチの2人で森の中に出発しました。その後、ガイドのハイチだけが1人で戻ってきてドルシュさんに「事故が起こった」「ラミンさんは助けを求めている」と話しました。しかし、ラミンさんを助けに行く前に、ハイチが鎖でドルシュさんを木に縛り性的暴行を行ったといいます。
数時間後、ドルシュさんはハイチの拘束から脱出しました。その後、警察当局はラミンさんの捜索を7日間続行しました。
その結果、先週22人の警察官チームが谷で、焚き火の跡の中に顎の骨と歯、溶けた金属を発見しました。調べでは、人間の身体をバラバラに解体したあと焼かれたものだといいます。
現在、地元ガイドのアンリ・ハイチは行方が分かっておらず、フランス軍兵士と地元警察が協力して追跡しています。
遺体がラミンさんのものなのかは分かっておらず、現在フランスのパリでDNA解析が行われていますが、結果が出るまでには数週間かかるとのことです。
ヌクヒバ島からの報告によると、死体発見現場では数メートルにわたって灰が散らばっており、骨や義歯、溶けた金属が散らばっていたといいます。また周囲には、焼けた肉の匂いが漂い、焚き火の周辺には服が散らばっていたといいます。
検察官は「高い確率で彼は人食い族に殺され、食べられたのだろう」としています。
パプアニューギニア地域は、世界で最後まで人食い文化を続けてきた地域として知られています。3000以上の民族がいるこの地域では、1970年代まで自分達以外の存在に気付いていなかったといいます。
検証されてはいませんが、この地域に住むコロワイ族は、殺した人間の脳みそを温かい状態ですぐに食べていたという伝承が残っています。