統一教会とは、「世界基督教統一神霊協会」のことで韓国発祥のキリスト教系新宗教団体(ただし一般のキリスト教会はキリスト教の一教派とは認めていない)です。また、世界的にもカルト宗教として知られています。
今回は、統一教会の元信者だったダイアナ・バンスコータが、統一教会に加わった敬意とその中での長き5年について語ります。カルト内部からの意見、過激派に言及し、今日の悩ましい闘争について考える道筋を提案します。
ダイアナ・バンスコータは統一教会の信者でしたが、マインドコントロール(洗脳)を解くディプログラミング(洗脳解除行為)を受けたことで統一教会から脱退し、今では自身がディプログラミング(洗脳解除行為)を行っているといいます。
その後、カルトの典型とされるアメリカのキリスト教系新宗教「人民寺院」が1978年に起こしたジョーンズタウンでの集団自殺事件などから、マインドコントール時に脳がどのようになっているのかを考えるようになったといいます。
バンスコータの説明では、カルト思想はウイルスのように人から人へと感染し、免疫のない人間に大きな被害を及ぼすといいます。精神的に弱っている人間や単純な考えの持ち主などの免疫力のない人間は、与えられた分かりやすい思想を頭の中で反芻することで教化されてしまうといいます。そして、結果的に絶対的な存在に従うこととなり、二極化した極端な考えしか抱けなくなるようです。
カルトに限らずあらゆる問題に対峙するとき、単純な結論を出さずによく分からないものをよく分からないまま引きずってぐずぐずと愚直に考え続けるということが大切なのかもしれません。