スウェーデンのアパレルメーカーの「H&M(エイチ・アンド・エム)/ヘネス・アンド・マウリッツ」といえば、低価格かつファッション性のある衣料品を扱い、いわゆるファストファッションの一翼を担う日本でも有名な企業です。そのH&Mのサイト上の着せ替えモデルが、本物の人間ではないCGで作られたフェイクであることが明らかとなりました。
このCGモデルは、洋服を紹介するためにサイト上で着せ替えできるデジタルマネキンのようなもので、それぞれ違った肌や髪の色をしています。
このことはスウェーデンのウェブサイト「Aftonbladet」が、”なぜモデルがみんな同じ体型なのだろう?”と疑問に思い、H&Mに直接問い合わせたことで明らかとなりました。
H&Mの広報を担当しているHacan Andersson氏は、「これは本当の身体ではないですよ。コンピュータで作成したバーチャルモデルです。我々は、店にあるマネキンが着ている服の写真を撮影し、コンピュータ上のモデルと合わせているんですよ」と、あっさり認めました。
このバーチャルモデルは、これまでに「顧客に非現実的な身体のイメージを植えつけて服を買わせる」として批判を受けており、いくつかの論争を巻き起こしていました。
しかし、これらの否定的な意見にAndersson氏は、「服の写真を合成する手間を省き、顧客が服に専念できるようにするためだ」と反論しています。
H&Mのサイトでは、以下のような自分だけのコーディネートを作成して服を買うことができます。
値段にしては、なかなかオシャレな服が揃っているようにも見えますが、もしかするとモデルが良いだけだからかもしれません。着たときのイメージは掴みやすそうですが、自分の体型なんかと相談して、あまりムダ使いしないようにしなければなりませんね。