人間の骨は、通常は対称・非対称のものを含めて206個存在します。写真家のフランソワ・ロバート氏は、その人骨の形を組み合わせることによって銃やミサイルなどを表現するアーティストです。偶然に手に入れた本物の人骨にインスピレーションを受けて制作した人骨アートをご覧ください。
フランソワ・ロバート氏は1990年代半ば、競売にかかっていた中古のロッカーを競り落としました。しかしロッカーの中には、理科の教材に使われる本物の人骨から作られた人体模型の骨格が入っていました。その骨格を見たロバート氏は、インスピレーションを受けて並べてみることにしました。そのようにして、彼のアートは誕生したといいます。
これまでに、骨の配置に数百時間を費やしてきたそうで、考え抜かれた骨の配置によって生み出された図案はいびつな骨で出来ているとは思えないほどの精巧な表現となっています。
制作は”死の恐怖”に動機付けられているというロバート氏は「骨はその背後に何かを残している、記憶の1つの形だ」と語ります。
全てのデザインには何かしらの形で「死」が含まれているようです。人骨を使うからこそ、そのデザインに深い意味が付加されます。