最近では、ノンアルコール飲料がもてはやされるようになり、飲酒運転厳罰化によって飲食店でも提供されることが多くなりました。そんな波が、今度は高いアルコール度数が魅力のウイスキーにまで押し寄せてきたようです。
アメリカのArKay Beverages社は、世界初のアルコールフリーウイスキーの開発に成功し、販売することを発表しました。
ArKay Beverages社によると、このノンアルコールウイスキー「ArKayウイスキー」は、アルコール度数はもちろん0%ですが、本物のウイスキーと同じ味を再現できていると自信を持っているようです。また、この商品はアルコールを摂取することができない病気を持つ人や、宗教的信念を持つ人をターゲットとして開発されました。
このウイスキーは、研究に5年の歳月を費やされて開発されており、すでに米国食品医薬品局(FDA)の認可を得ています。さらには欧州経済共同体(EEC)規則に合わせて作られていることから、世界的に広がる可能性もあります。
イスラムの戒律ではアルコールの摂取が禁止されており、通常ムスリムは飲酒できず酒類はノンハラル(非合法)食品とされています。しかし、このウイスキーに関しては、イスラム食品&栄養評議会によってハラル(合法)食品の認定を受けており、ムスリムが教義的罪を背負わずに楽しめる飲料となっています。
ArKayウイスキーは、1リットルボトルが10ドル(約780円)、355ml缶が4ドル(約312円)で12月1日から発売される予定です。
ウイスキーといえば、あの喉が焼けるようなアルコールの味がたまらないのですが、果たしてこのウイスキーはどのような味がするのでしょうか。そして、ノンアルコールビールのように世界的に広がっていくのでしょうか。