ドイツのベルリンに、これまでにない新しいような古いような斬新なコンセプトのレストランがオープンして話題となっています。そのレストランとは、人々が竪穴式住居に暮らしていた200万年以上前の狩猟採集時代に食べられていた材料だけで作られた料理を楽しめるというものです。
チーズもパンも砂糖も無い時代には、いったいどのようなものが食べられていたのでしょうか。
このレストランの名前は、フランス語で”野蛮”を意味する「Sauvage(ソバージュ)」。メニューには、旧石器時代に食べられていたものが使われています。例えば、ケッパーやオリーブや松の実が使われたサラダ、ハーブドレッシングのかかったスモークサーモン、他にも肉料理、魚料理なども楽しむことができます。さらに、デザートを食べたい人にはグルテンと砂糖の入っていないカボチャパイのようなものなら注文することができます。、また、料理は旧石器時代を思わせる石のプレートの上にのせられています。
このレストランの旧石器時代料理は、ただ単純に目新しさを狙っただけでなく健康になるための食事療法でもあるようです。レストランの共同経営者は、アメリカでは旧石器時代料理がトレンドとなっており、ジャンクフードばかり食べているアメリカ人にはダイエットが期待されていると言います。
実際、栄養士の調査によると、旧石器時代料理は減量するためには効果があるということが発表されています。しかし、世論調査によると旧石器時代料理のダイエットについて、85%の人々が「効果はない」と考えていることが明らかとなりました。
全世界的に、旧石器時代料理が流行するのかどうかは現時点ではなんとも言えない状態かもしれません。
ちなみに、旧石器時代料理ということでもちろん火を使った調理をしていないということですが、代わりに電子レンジは使っているそうです。