Amazon(アマゾン)といえば、アメリカ合衆国・ワシントン州シアトルに本拠を構える通販サイトであり、インターネット上の商取引の分野で初めて成功した企業の1つです。また、2010年時点でアメリカ以外にも、イギリス (amazon.co.uk)、フランス (amazon.fr)、ドイツ (amazon.de)、カナダ (amazon.ca)、日本 (amazon.co.jp)、中国 (amazon.cn)、イタリア (amazon.it) の7カ国で展開しているインターネット小売の世界最大手です。
これほど有名なアマゾンですが、あなたはアマゾンについてどこまで知っていますか?
今回、あなたが知らないアマゾンについてのさまざまなことを10ご紹介します。
1.アマゾンの名前の由来
アマゾンの前身である会社が1994年7月にジェフ・ベゾスによってCadabra.comとしてワシントン州で法人格を取得し、インターネット書店が開業されました。
この cadabra はアブラカダブラから採られたものですが、ベンチャー計画を弁護士に電話で話した際 “cadaver(「死体」の意)?” と聞き返されたため、世界で最大規模の流域面積を持つ南アメリカのアマゾン川にちなんだのと、当時のウェブサイトのリストがアルファベット順であったことから(アマゾンの頭文字が「A」)Amazon.comと改名されました。
2.最初の本の販売
アマゾンは1995年7月にシアトルのガレージから最初の本を販売しました。その本とは「Fluid Concepts & Creative Analogies: Computer Models of the Fundamental Mechanisms of Thought.(思想の基本的メカニズムとコンピュータモデル:流体概念とクリエイティブ類推)」というめちゃくちゃ難しそうなものでした。
ビジネスを展開して最初の月だけで全米50州と45カ国の人々から注文を受けました。
3.設立当初の赤字と創業者の楽観
今でこそ莫大な利益が出ていますが設立当初は赤字が続いていました。しかし、創業者のジェフ・ベゾスは設立から4~5年は利益が上がらないことを計算していました。
堅調に事業を続けていたアマゾンは2000年に起こったネット不況で多くのIT企業が潰れていく中、2002年の第4四半期にも最大の利益をあげることができました。
アマゾンではさまざまな倹約を行っているがその典型的な例が”ドアのデスク”です。
買ってきたドアに木材の足をボルトで固定してデスクを作り、最後にプログラマー設置すれば完成します。上の写真はシアトルのオフィスにある実際のデスクです。
アマゾンのロゴは当初は”抽象的な川”をイメージしてデザインが始まりました。その後、2000年に現在のものになりました。
このデザインは笑顔の口と矢印を表しており、amazonの”a”の下から”z”までが矢印でつながっているのはA~Z(アルファベットの最初から最後、つまり全部)のものを届けるという意味があるそうです。
ちなみに、当初サイト上ではロゴの矢印はアニメーションになっており動いていましたが”男根”に見えるということで現在は止まっています。
6.電話をするとCEOが出るかもしれない
アマゾンCEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾスは顧客サービスの過程を理解するために、アマゾンのコールセンターで一年おきに2日間クレームなどの処理をします。
7.アマゾンはCD-ROMを29億498万ドルを販売したことがある
2010年に出荷価格が3.99ドル(約320円)のCD-ROMが29億498万ドル(約2400億円)で売りに出されていました。ブライアン・クラッグさんが興味本位でこの商品を買いましたが、アマゾンから”注文を完了することができません”というメールが届き買えなかったそうです。
8.スーザン・ボイルのCDがアマゾンの記録を塗り替えた
突然、有名になったスーザン・ボイルさんのアルバムがノラ・ジョーンズ、U2、コールドプレイなどのを抜き去り、CDオーダー1位を獲得しました
ジェフ・ベゾスは万年時計の製作プロジェクトに関わっており、完成すればテキサス西部の山に設置され記念碑的なものとなるようです。
10.アマゾン以外の自社ブランドを持っている
アマゾンの他に”アマゾンベーシック”と”キンドル”というブランドだけでなく、キッチン用品などを扱っている”Pike Street”と”Pinzon”、ガレージや庭用の商品を扱っている”Strathwood”があります。
ちなみに”Pinzon”はアマゾン川の河口を発見したスペインの探検家にちなんで名付けられらたようです。