よっぽどの方向音痴なのか、2ヶ月前に生息域の南極から1000マイル(約1600km)以上離れたニュージーランドに漂着してしまった皇帝ペンギンが、調査船の助けを借りて無事故郷の南極の海へ帰されました。ちなみに皇帝ペンギンとは砂の彫像にもなったあの種類です。
この体長90cmもある皇帝ペンギンは漂着当初、ニュージーランドのペッカペッカビーチの砂浜の砂を雪と勘違いして食べたことから病気になりました。しかし、ウィリントン動物病院の医療チームの必死の看病によって体調は回復しました。ハッピーフィートと名づけられたこのペンギンの胃の中から誤って食べた木の棒や石、砂が出てきたそうです。
その後、動物園で氷などが用意されている南極の気候に近づけた特別製の施設でリハビリを受け、今回の帰還が実現しました。
別れを惜しんでかなかなか海に入ろうとしないハッピーフィート。
ハッピーフィートには追跡装置が取り付けられており、今後の”帰宅”経路などが記録されることになっています。
今頃はこんな風に仲間の元へ帰れているといいですね。