電気通信大学、梶本研究室のグループは、手の中を通り抜ける感触を提示するデバイスを開発しています。これは、ゲームの臨場感向上のための提案で、振動デバイスを用いた錯覚現象を利用します。
この装置は、皮膚上の2点を同時に刺激することで、その間に触覚像を知覚するという現象”ファントムセンセーション”を利用したものです。
貫通する感覚を提示するために、上下の振動デバイスは、それぞれ強度を変えています。上のデバイスは、振動の強度が徐々にゼロになり、下のデバイスは、ゼロからだんだん強くなるように設定され、これを100ミリ秒の間に同時に行っています。
拡張現実をより感覚的に理解できるこのデバイス。こういった研究が進めばバーチャルな世界では現実よりも、よりリアルな感覚を味わえるようになるのかもしれません。