昨日はフレディ・マーキュリー生誕記念仕様だったグーグルの検索画面が、2011年9月6日の本日は「星新一生誕85周年バージョン」になっています。
星新一はショートショートという短編作品は数多く残したことで有名なSF作家で、小松左京、筒井康隆と共にSF御三家と呼ばれるほど有名な人物です。
また、父親は星製薬の創業者であり星薬科大学の創立者でもある星一。伊藤博文とも親交があり野口英世のパトロンとして知られている人物です。また、大叔父には日本を代表する文豪でもある森鴎外がいます。
多作さと作品の質の高さを兼ね備えていたところから「ショートショートの神様」と呼ばれ、生涯で1001編以上の作品を残し、代表作には『ボッコちゃん』『悪魔のいる天国』『おせっかいな神々』『ノックの音が』などの短編集があります。
さて、本日は生誕85周年ということなので星新一のおすすめ作品をご紹介したいと思いますが、ショートショートのSF作品をご紹介するのでは芸がないので「読んでおくべき星新一のSF以外の作品ベスト3」を発表したいと思います。
読んでおくべき星新一のSF以外の作品ベスト3
3位:きまぐれ体験紀行
星新一が訪れたソ連、東南アジアの旅行記。また、実体験に基づいたさまざま出来事や考察を書き下ろしています。なぜ、これほど質の高いSF作品をたくさん生み出せるのかが分かるかもしれません。
2位:進化した猿たち 1・2・3
アメリカの1コマ漫画の紹介とエッセイ。マンガの背景への考察や、星流解釈などが新鮮が物の見方を提示してくれます。
1位:明治の人物誌
父親の星一とかかわった明治期の人物10人を主軸にした伝記。この10人は中村正直・野口英世・岩下清周・伊藤博文・新渡戸稲造・エジソン・後藤猛太郎・花井卓蔵・後藤新平・杉山茂丸です。明治期の人々のムチャクチャぶりを知れば、何か新しいことをしたくなるかも。ちなみに私はここで読んだ花井卓蔵に感化されちょっと法律の勉強なんかを始めちゃいました。
SF以外にも素晴らしい作品を残した星新一。彼の作品は今後も多くの人に愛されていくでしょう。