東京工業大学 田中順三研究室では魚の鱗を形成するコラーゲンの構造が人間の角膜実質と類似した構造から出来ている事に着目し、魚の鱗から採取したコラーゲンを用いた人工骨の開発に成功しました。
この人工骨は魚の鱗から出来ていることから豚などに存在する人獣共通ウイルスがありません。そのため非常に安全な素材とのこと。また、魚の鱗から作った人工骨は密度が高く強度があり、人間の身体に馴染むのも早いそうです。
一般的に豚のコラーゲンで作った人工骨は馴染むまでにかかる時間が6ヶ月程度なのに対し、魚のコラーゲンで作った人工骨は半分の3ヶ月程度で馴染むとのとこ。
今後はこの技術を治癒が遅い高齢者への治療や骨再生医療用の足場材料等に活かす事が出来る様、更なる骨化機構の解明や強度向上を目指し研究を進めていく予定です。