国際環境保護団体グリーンピースの活動家が5日、モスクワのロシア政府系天然ガス企業ガスプロムの本社前で、環境破壊の危険性が高い北極圏での海洋資源開発をやめるよう訴えるデモを行い、10人が無届けデモを理由に警察に拘束されました。同団体などが明らかにしました。一部は白いホッキョクグマの着ぐるみ姿で連行されました。
拘束者は、ドイツやハンガリーなど欧州4カ国からモスクワ入りしたメンバーを含んでいます。活動家らは雪に見せ掛けた白い物質を本社前に積もらせ、その上で“ホッキョクグマ”が「ミレル(同社社長)よ、あなたの(天然ガス採掘用)ドリルは北極を殺す」などと書かれたボードを持ち、同社に出入りする人々にアピールしました。
プーチン政権は北極圏の資源開発に力を入れており、ガスプロムはロシア欧州部の北方にあるペチョラ海などで関連会社が海底油田の採掘計画を進めています。
警察官に連行されパトカーに乗せられたシロクマは、なんともシュールですね。