2003年、パレスチナの村ブドゥルスは、10ヶ月にわたり非暴力デモを繰り広げ、村のオリーブ園を横切る壁の建設を中止させました。このことを知っていましたか? 答えはきっと「No」でしょう。ブラジル人映画監督ジュリア・バッチャがこう問いかけます。「どうしてイスラエル・パレスチナ紛争の武力衝突にばかり注目し、いつか平和をもたらすかもしれない非暴力の指導者を無視するのですか。」
ジュリア・バッチャは、パレスチナにおいても平和的抗議活動が行われているという事実を伝えます。その上で、この平和的抗議活動が失敗に終わっている理由は、海外の人々がそれらの活動を知らないことに起因していると指摘します。
パレスチナの村ブドゥルスは、10ヶ月にわたり非暴力デモを繰り広げ、村のオリーブ園を横切る壁の建設を中止させました。しかし、この話題を海外メディアが取り上げることはほとんどありませんでした。
問題に立ち向かう現地の人々の行動や姿勢も大切ですが、本当に問題を世界的なものと捉えて解決しようと考えるなら、国際社会がそれらを報道することや知ろうとする姿勢も大切なようです。