ハーバード大学とダーパ(DARPA:国防高等研究計画局)の共同研究チームは、カメレオンのように自由自在に身体の色を変化させて環境に応じてカモフラージュできるソフトロボットが開発しました。このロボットは、柔らかいボディで障害物を越えるソフトロボットをを応用したものです。
100ドル(約8000円)以下で作られたというこのロボットは、シリコンで構成されたボディの中に色水を流し込むことで、一瞬にして自由自在に色を変えることができます。
映像では、砂利石の上にロボットがやってくると、ボディに茶色い液体が流し込まれ、カモフラージュする様子が確認できます。
さらに流し込む液体によって、その性質を変化させることが可能。例えば蛍光液を流し込むことで暗闇で光るロボットにすることや、温かい液体もしくは冷たい液体を流し込むことで体温を持ち変化させられるロボットにできます。
将来的には、さらに製造コストを下げることができるとしており、1つ数ドル(数百円)程度でロボットの製造ができるといいます。また、自律的に動き、さらに細かく色を変化させられるようにしたいといいます。
ロボットというと、どうしても金属で作られた固いものを想像してしまいますが、生物を模したこの「ソフトロボット」なら、既存のロボットにはない性質や特製を簡単にロボットに組み込むことができそうですね。