慶應義塾大学の研究グループは、目と口を模した指輪型ロボットを開発しています。
このロボットは、人の手に装着して人の手をコミュニケーションのメディアにするロボットです。装着することで、人の手が持っている動物らしさ、擬人性を拡張するデバイスとして制作されました。
この指輪型ロボットは、手に装着することで機能するというこれまでにない新しいアイデアのロボットだといい、目や口のロボットを装着して手全体を顔に見立てています。
構造としては、指輪の目の方に電磁石モーターが入っており、それを電気的に制御することで動かしています。そして反対側にはロボットを動かす為のマイコンとバッテリーが内蔵されています。
制作者によると、ロボットというものは、これまで人間とは離れてコミュニケーションするのが一般的だったといい、人間の身体に付けるロボットは、これまで存在しなかったといいます。そこで、研究ベースでしか無かったウェアラブルロボットというのをアクセサリー感覚で付けて楽しめる、遊べるコミュニケーションのデバイスとして設計したいと思い指輪型にしました。
現在は、専用コントローラーとPCを介して制御していますが、将来的には、装着者や身の回りの人の動きをセンシングして、自動的に動くようにする予定です。また、子供のおもちゃとして、また子供同士や親とのコミュニケーションを促進する遊びに取り入れられていくことを目指しています。