ロシア・ウラル地方の森の中で、週末の散策を楽しんでいた4人が、大きな四つのタンクに入れられた中絶された人間の胎児の遺体計248体が見つかりました。事件は24日に明らかになり、当局が調査に乗り出しています。
遺体が捨てられていたのは、モスクワから東へ約1800キロ離れたエカテリンブルク近くの森で地元住民が発見しました。
胎児の遺体が入れられていたのは、複数のプラスチック容器でホルムアルデヒド用のもの。容量はそれぞれ50リットル。落下した際にふたが開き、内容物の一部が地面にこぼれ落ちたため、中身が胎児の遺体であることが分かったといいます。
遺体は、妊娠12~16週の胎児とみられており大きさは15cmほど。ミイラ化していたり一部が収縮していたといいます。
またどの程度の期間、遺体が遺棄されていたかは分かっておらず、残されていたラベルから遺体の中には10年以上も前に生まれていたものの可能性もあります。さらに、残されていたラベルには遺体の母親や家族のものと思われる名前が確認されいます。
遺体についていたラベルには母親と家族のものと思われる名前が確認できます
地元当局は、容器には同市内の複数の病院の医療廃棄物が入っていたと説明。医療施設4カ所のバイオ廃棄物を取り扱っている地元病院によって違法に廃棄されたものとみられると指摘しました。廃棄物の処理は業者が行っていました。
この件についてロシア保健省が調査を開始したほか、国会でも事実解明を求める声が上がっています。