11台の電気扇風機「エアサーキュレーター」を焚き火の周りに並べて回転する風の流れを作り、炎の竜巻「火災旋風」を再現する実験映像です。非常に小さな炎が風の力で巨大になる様子をご覧ください。
始めは数十cm程度の高さにまでしか達していない炎ですが、エアサーキュレーターを起動させ風の流れを与えると竜巻のように渦を巻いて巨大な炎へ変貌します。
この実験で発生した「火災旋風」は、、地震や空襲などによる都市部での広範囲の火災や、山火事などによって、炎をともなう旋風が発生し、さらに大きな被害をもたらす現象です。また、鉄の沸点をも超える超々高温の炎の竜巻のこともいいます。
個々に発生した火災が空気(酸素)を消費し、火災の発生していない周囲から空気を取り込むことで、局地的な上昇気流が生じます。これによって、燃焼している中心部分から熱された空気が上層へ吐き出され、それが炎をともなった旋風になります。さらに、これが空気のあるほうへ動いていき、被害が拡大していきます。
火災旋風の内部は秒速百メートル以上に達する炎の旋風であり、高温のガスや炎を吸い込み呼吸器を損傷したことによる窒息死が多く見られます。火災旋風は、都市中心部では、ビル風によって発生する可能性が指摘されています。