ハクチョウというと、その名前から分かるとおり白い色こそがトレードマークですが、イギリスのハクチョウの飼育所に600羽のハクチョウに混ざって黒いハクチョウ「コクチョウ」が暮らしています。
この黒いハクチョウは、オーストラリア原産の鳥「コクチョウ」。オーストラリアに生息する固有種であり、内陸部の乾燥地帯とヨーク岬半島を除く全土に生息しています。
オオハクチョウなどのように渡りを行わず、季節や環境の変化により移動を行う漂鳥です。オーストラリア唯一の固有のハクチョウ属であり、西オーストラリア州の州の鳥でもあります。。
コクチョウは、イギリスでは違法とされているため、この個体は誰かが放したかどこかから逃げ出したものと考えられています。
ちなみに英語にはかつて、無駄な努力を表す諺として、「黒い白鳥を探すようなものだ」という語句がありました。しかし1697年に実際にオーストラリアでコクチョウ=「黒い白鳥」が発見された事は、当時驚きをもって迎えられたといいます。
ハクチョウを見慣れていると、やっぱり違和感がありますね。外来種のため、繁殖すると生態系が狂う可能性があり危険視されています。