メディアや広告会社は読者を理解するために未だに古い統計を行っていますが、オンライン上での分析がますます困難になっているとメディア研究者のジョハナ・ブレイクリーは言います。ソーシャルメディアが従来のメディアよりも影響力を持ち、女性ユーザー数が男性ユーザー数を上回る中、メディアの未来にはどのように変化が待ち構えているのかをブレイクリーは説明します。
ジョハナ・ブレイクリーによると、ソーシャルメディアが拡大するに従って従来のメディアが決め付けてきたジェンダーに対する一般的な考えが変化するといいます。またこれまでの統計方法では、ソーシャルメディア上での統計結果に偏りがあり、正確な結果が分析できないといいます。
ソーシャルメディアでは、年齢や性別をいくらでも変えることができるため、従来の統計方法での分析には無理があります。一方、年齢や性別に頼らず、その人の嗜好を焦点に当てる新しい統計を取り入れることで、その人の動向を正確に判断できるといいます。
さらにソーシャルメディアでは、男性よりも女性の方が活発に活動しているため、女性向けの製品が登場する可能性さえあります。
しかし、この分類方法はソーシャルメディアにおける新しい統計には適合していないため、カテゴリー別ではなく多様なものをそのまま理解する必要があるといいます。
マスメディアに代わりソーシャルメディアが台頭することで、社会にも大きな変化が起こることが予想されます。この新しい社会システムでは、従来の古典的で単純なカテゴリー分けは無理なようです。