ホタルイカが水揚げされる富山県の富山市から魚津市にかけては、ホタルイカの群遊海面として有名であり、ホタルイカは春の風物詩として知られています。そんな富山湾の海岸で撮影された写真が、海外で「美しい」と話題になっています。
今回は、世界でも非常に珍しいホタルイカによって描かれた青い海岸線をとらえた写真をご紹介します。
ホタルイカは、ツツイカ目 ホタルイカモドキ科に属するイカの一種です。ホタルイカなのにホタルイカモドキ科に属されてしまっているこの生き物には、ある特徴があります。それは触手の先に付いている3つの発光器。
この発光器は、何かに触れると青く発光するという不思議な性質があり、海底側にいる敵が海面からの光に溶け込み姿が見えなくなるカウンターシェイディング効果の役割を果たしているとされています。
今回、富山湾で撮影されたというこれらの写真は、ホタルイカが海岸に打ち上げられたことで発光し現れた、世界でも類を見ない非常に珍しい青い海岸線です。
写真が撮影された富山湾は、ホタルイカの群遊海面として有名であり富山湾の常願寺川の河口左岸から魚津港までの約15km、満潮時の沖合1260mまでの海域は1922年に国の天然記念物に指定され、1952年には「ホタルイカ群遊海面」の名称で特別天然記念物に格上げされています。
ホタルイカの青い光が、非常に幻想的な風景を作り出していますね。世界中の人々を感動させる青い海岸線写真でした。