一見すると、辺り一帯が白くふわふわしたもので覆われていることから”雲”に包まれているように見えますが、この白いものは”蜘蛛”の糸です。
2012年3月6日、オーストラリア東部で発生した大洪水によって、クモたちが残された陸地に押し寄せ、辺り一面が蜘蛛の糸で覆われるという事態が発生しました。パキスタンで起こった蜘蛛の巣が異常発生と同じことが起こったようです。
今回の洪水は、過去最高の降雨量を記録した大雨によって河川やダムが氾濫しオーストラリア東部全体が1週間も水没する大規模なものとなりました。この洪水によって約1万3000人の人々が非難を余儀なくされたといいます。
クモたちは、この洪水から逃れるため残された陸地に集まったようです。異常な数のクモが集まった場所では、このように蜘蛛の巣がせっせと作られました。
遠くから見るとキレイに見えますが、近づいてみるとクモだらけのようです。パキスタンで起こった蜘蛛の巣が異常発生では、洪水で発生した蚊などの害虫を撃退して重宝されましたが、今回のオーストラリアでも同じような現象が起こるかもしれませんね。