2011年10月5日、スティーブ・ジョブズ氏死去が世界中を駆け巡り、多くの経済アナリストはアップルの株価が下落することを予想しました。しかし、ジョブズ氏の死から5ヶ月が経過した現在、なんとアップルの株価が当時に比べて50%も増加しているといいます。
ジョブズ氏が死去した2011年10月5日時点では、アップルの株価は378.25ドルで取引をされていましたが、5ヵ月後の2012年3月13日には575.64ドルという値で取引が終了しています。これは、2011年10月5日時点から株価が52%増加しているということを示します。
このアップルの成長については、いくつかの出来事が関係しています。例えばジョブズ氏の死去直前には、「iPhone 4S」が販売されており、3月8日には「新型iPad」が発表されました。この2つの大きな出来事は、「iPhone 5」「iPad 3」が発売されなかったことからの残念の声もあるものの、それなりに上手くはいっていることを示しています。また、ジョブズ氏が亡くなる4年~5年前から現最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏を始めとした経営陣の育成に力を注いでいたことの表れだとも言えます。
この状況から、今後数年はアップルの衰退は訪れない可能性が高いといえそうです。ただ、今後も「iPhone 4S」「新型iPad」のような期待外れな製品を提供し続ければ消費者からの不信を招くことは避けられません。
ジョブズ氏の築き上げたものの惰性が続いている間に、ユーザーの想像力を超えるような画期的製品の開発をできるかどうかが今後のアップルの鍵となりそうです。