「可愛い子には旅をさせろ」ということわざがありますが、危険な目にあう経験をしておくことが子供の成長にとって重要だということを見事に表しています。「子供の安全」が過剰に宣伝される現在、工作の学校の創始者であるゲーバー・タリーは、子どもにさせるべき5つの危険なことについて語ります。
ゲーバー・タリーは、子供たちが使う全ての道具や環境について過剰な安全が求められることで、逆に子供たちの成長の機会を奪ってしまっていると語ります。そこで5つの「子どもがすべき危険なこと」を挙げます。
1.火を使って遊びなさい
火を使って遊ぶことで、環境や力をコントロールすることができるようになるといいます。
2.ポケットナイフを持ちなさい
ポケットナイフは万能の道具であり、道具を通して自分の能力が広がることを理解します。
3.槍を投げなさい
物を投げることとは筋力だけでなく脳にとっても重要な行為で、さまざまな理解能力を向上させることができます。
4.電化製品を分解しなさい
家電を処分するときには、捨てる前に子供に分解させることで、複雑なものを簡単にして理解する能力と意識が身に付き、知ることへの意識が高まります。
5.デジタル著作権に違反しなさい、車を運転しなさい
デジタル著作権に違反することで、法律に対していろんな角度から理解できるようになり、車を運転することで大きな力のあるものをコントロールする意識が芽生えます。またこれまでとは違った世界に接することもできるでしょう。
結局は、過保護にしないでいろんな経験をさせることで、子供に学ぶ機会をたくさん与えられるということです。あまり神経質になりすぎずに、いろんなことに挑戦させてやることが子供にとって大切だと言えそうです。