近年中国では、急速に工業化が進んだことに伴って、廃棄物による環境汚染が深刻な問題となっています。そんな中国でもニュースになるほどの”鮮やかな赤色”をした「血の川」が話題となっています。
中国各紙によると、中国河南省洛陽市で発生した事件とのことで、廃品回収業者の作業場から流れ出した大量の染料のため、市内を流れる河川の水が一時赤く染まり、地元で「血の川」汚染などと大騒ぎになったといいます。この赤色の原因は、花火や爆竹の外側部分に使う赤色の染料だということです。
市当局は15日夜、汚染発生後の対応に遅れがあったとして、地元の環境担当幹部ら4人を停職などの処分としました。
これまでの調べによると、廃品回収業者が12日、染料の入った袋を大量に買い、袋を水で洗浄したところ、染料が排水管を通じて河川に流出。染料には重金属などの有毒物質は含まれていませんでしたが、汚染された河川水は黄河の支流、洛河にも流れ込んだといいます。
突然川が、こんな色になったら誰もが驚くでしょうが、果たして染料の入った袋を洗ったくらいでここまでの色になるのでしょうか。日本でも、昔は着物を染めるために川で染料を洗い、とんでもないことになっていましたが、なんだかこの赤色はそんなレベルを超えているようにさえ思えますね。