誰もが一度は「テレビに映っている映像を触ってみたい」なんて思ったことがあるのではないでしょうか?そんな夢を実現できる画期的な技術が開発されたようです。
タッチ技術開発を行っているSenseg社は、スクリーンに映し出された映像に触れるだけで、実際にモノに触っているような感覚を感じることができるタブレットのプロトタイプを開発しました。
このプロトタイプのタブレットは、静電気によって触った指に感覚を与えるシステムだといいます。タブレットは、タッチパネル上に映し出された質感の異なる映像に合わせて、その場所に応じた静電気を流すことで指が質感の違いを感知できるといいます。
例えば、スクリーンに映し出された滑らかに見える部分では、静電気によって滑らかな感触が再現され、ゴワゴワとして起伏が多く見える部分では、静電気によってゴワゴワ感が再現されます。
この技術は、ほとんどのフラットスクリーンで利用可能とのことで、携帯電話からテレビまであらゆるデバイスに導入可能とのことです。
現在はプロトタイプの状態ですが、今後24ヶ月(2年)以内には、より広く利用できるようになる可能性があるといいます。
バーチャル世界では、これまで振動などでしか表現できなかった触覚ですが、この技術によって、あらゆるスクリーン上で再現できるようになるかもしれません。また、タッチスクリーン上でのキーボード操作なども容易に行えるかもしれません。視覚、聴覚などを再現する技術に合わせて触覚まで再現できれば、より臨場感のあるバーチャルライフを楽しめるようになりそうです。