ここに写し出されている写真のように見えるもの。実はこれ、アップルが買収したC3テクノロジー社の開発した3Dマップなんです。
スウェーデンの航空機・軍需品メーカーであるSAAB社から独立したC3テクノロジー社は、今年2011年の夏に2億4000万ドル(約190億円)で買収され話題となっていましたが、その買主がアップルであることが判明しました。この技術によって、年内にはiPhoneで3Dマップが利用できる可能性が出てきました。
この3Dマップでは、GPSによってフェイスブックユーザーの場所が即座に表示される機能が付いており、さらにそこに画像を挿入することもできるといいます。
この実際の映像と見間違えてしまいそうになるリアルなマップは、C3テクノロジー社のミサイル照準技術を応用したもので、1時間に10km四方(100㎡)の写真を撮影することが可能となっています。
すでに、現時点でC3テクノロジー社の中心的な技術者たちはアップルで働いているとのことで、早い段階で実際に製品として導入される可能性が高いと見られています。
また、この3Dマップはアップルの基本ソフトiOSにも対応させることが取り沙汰されていますが、アップル社は沈黙を守っています。
さらに、iPhone 4Sの新機能「Siri(シリ)」と3Dマップ機能を連動させることや、3DマップにiCloudによる渋滞などの交通情報を載せるなどのシナジー(相乗)効果が期待されています。
これまで地図に関してはグーグルの独壇場でしたが、アップルの3Dマップ登場でグーグルマップが駆逐されるかもしれません。