ダニエル・タメットには言語・数値・視覚的な共感覚能力があります。つまり、彼の言葉・数字・色彩に対する知覚は、完全に違った形で世界を感じて理解する組み合わせなのです。「ぼくには数字が風景に見える」の著者であるタメットが自分の絵や言語に対する思いを語り、その並外れた意識を垣間見せます。
ダニエル・タメットはサヴァン症候群であり、同時に言語・数値・視覚的な共感覚能力を持っています。そのため、言語や数字などから実際に見えて理解できる範囲を超えた”感覚”を得ているといいます。この感覚は、一般的な人々にも見られる現象であり、統計的にもそのことが明らかになっているといいます。
彼のいわんとすることは、皆さんにも分かるのではないでしょうか。例えば、曜日や数字に、なんとなく色を感じたりしたことがある人は多いと思います。
ただそこに示されているものだけを一つの尺度で見るのではなく、違った角度から見ることで世界は思いがけない広がり方をしていることに気がつくかもしれません。