以前ご紹介したトヨタのドラえもんCM第三弾の最後にも登場していた不思議な自動車が、11月28日にトヨタから正式に発表されました。
この自動車は、ヒトとクルマと社会が”つながる”近未来を想定したコンセプトカー「TOYOTA Fun-Vii(ファン ヴィー)」で、11月30日から「第42回東京モーターショー2011」に出展されます。まるでスマートフォンにタイヤが付いているようなデザインの「Fun-Vii」ですが、どういった自動車なのでしょうか。
「Fun-Vii」は、「スマートフォンにタイヤを4つ付けたようなクルマがあっても面白いのではないか」(トヨタ自動車 取締役社長 豊田章男氏)という発想から、ボディ全体にディスプレイになっておりタッチ操作で設定を変更したり、データセンターと情報のやり取りができます。また、内装や外装をカラーを自由に変更できるほか、ネットワーク機能により他車と連絡を取り合うことなどもできます。
全長4,020mm、全幅1,745mm、全高1,415mm、ホイールベース2,750mm。乗車定員は3人となっており、まさに未来を先取りしたような不思議な自動車となっています。
このトヨタのコンセプトカーに対して海外のネットユーザーは、「日本人は素晴らしい製品を作る」「史上最高の自動車だ」といったおおむね高評価を得ていますが、一部では「面白いが役に立たない」「考えは良いがデザインがひどい」「表示できる映像が問題にならない?」と言った否定的な意見も出ています。
デザインや機能についての是非はありますが、これまで単なる”機械”だった自動車に”インテリジェンス”を注入することで、自動車のあり方は根底から覆されるかもしれません。農業に機械が入ることで大きな変化が起こったように、自動車をはじめとした機械産業にも変化の波が押し寄せているようです。