以前にも、オランダに存在する常識を超えた川底に架かる橋をご紹介しましたが、今回はなぜか90度ねじれた不思議な橋をご紹介します。
オランダのフラールディンゲンに存在する「ツイスト橋」と呼ばれているこの橋は、ご覧の通り不思議な形に捻じ曲がってしまっています。原因は台風や大雨などの自然災害によるものなのか、それとも戦争のつめ跡なのか、謎が謎を呼ぶ不思議な橋をご覧ください。
「ツイスト橋」は、約42mの距離があり歩行者と自転車が通るためのものとなっています。
捻じ曲がった鉄骨はダイヤモンド形になっており、この鉄骨が捻じ曲がった長方形を形成しています。約400本の鋼管から作られ亜鉛メッキが施されている橋は、視覚効果を高めるために赤色が塗られました。
実は、この橋の形は、自然災害や戦争などによるものではなく、デザイン性と強度を目的として設計されました。この横軸に捻れた独特のデザインは、見た目のインパクトだけでなく、周辺環境や人々の通行などで絶え間なく続く振動を吸収する効果もあります。
設計には、都市デザインや大規模公共空間などのランドスケープデザインの専門家であるWest8社が行ったもので、同社はオランダ国内に100以上の橋を建設している国際的な企業です。
奇抜なデザインですが、なんだか見ているだけで不思議な気分になれるユニークな橋ですね。デザイン性だけでなく、機能にまで考慮されているところが建築物を設計する上で重要なポイントと言えそうです。