「アメリカではピザが野菜!?」いかにしてピザは野菜になったのか


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日本のネット上でピザという食品は”デブ”や”太っている”ことを示す言葉としても使われる高カロリー食品ですが、アメリカではこのピザが野菜に分類されるということが火曜日に議会で決定されました。このニュースに、アメリカ国民自身も驚いているようなのですが、ピザが野菜とは一体どういうことなんでしょうか?

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事の発端は、若年層(特に子供)の肥満が深刻な問題になっていることに、ファースト・レディーのミッシェル・オバマが警鐘を鳴らしたことが始まりでした。ミッシェル婦人の警句を受けたオバマ政権は、公立学校の学校給食に、もっと野菜やフルーツを導入する法案を計画しました。

しかし、この法案によって予想しなかった議論が発生しました。それは「野菜とはなんぞや?」という根本的なものです。

火曜日に開かれた議会でオバマ政権は、「せめて、2分の1カップ以上のトマト・ペーストを野菜としよう」と主張しましたが、あえなく「大さじ2杯のトマトペーストは野菜」ということが決定し、これによってトマトペーストを塗ったピザも野菜だということになりました。

この件に関してある栄養士は、「30年前のレーガン大統領時代に提出された「ケチャップを野菜に認定する」という法案を彷彿とさせる馬鹿げたものだ」とし、議会や冷凍ピザを作る食品会社に抗議・説得活動をしています。

こんな馬鹿げた法案が通った理由には、政治にまで力を持った食品業界とそれを後押しする共和党の存在があります。

食品業界としては、トマト・ペーストが野菜になることで、ピザを始めとした様々な食品のイメージを維持しながら販売を伸ばすことができます。さらに共和党の保守派は「規制によって学校給食に過度な負担と費用がかかり、食事の栄養の質の向上を妨げる」として食品業界を後押ししています。もちろん公にはなっていませんが、大手食品会社と政治家の癒着は想像に難くないですよね。

今後アメリカでは、トマト・ペーストを使ったピザやホットドッグなどが野菜と分類されるようですが、子供たちこれまで以上にブクブクブクブクと太っていくのでしょうか。そしてトマトは果物という指摘はなされるのでしょうか。

参照

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