イギリス・スコットランド西北部のアウター・ヘブリディーズ諸島を構成する島の一つ、バラ島にある「バラ空港(バラ・エオリガーリー空港)」は砂浜を滑走路として利用して定期航空便の設けられている世界でただ1つの空港です。
空港はバラ島の北部、エオリガーリーの集落の南に位置し、土地の言葉で「大きな砂浜」を意味するTraigh Mhòr の広い砂浜を滑走路として利用しています。
満潮時には滑走路は海面下に沈むため離着陸の時間は干満によって左右され、空港が営業中には吹流しが掲げられることになっており、その間の浜への立ち入りは禁止されます。しかし、吹流しが掲げられていない時の「滑走路」は、潮干狩り客や観光客で賑わいます。
照明施設はなく夜間に緊急着陸が行われる際には、自動車の前照灯で滑走路を照らします。
1933年6月14日に航空機の離着陸に利用され始めたこの砂浜は、1936年の8月7日には「バラ空港」とされ定期便の運行が開始されました。以降、現在ではこのバラビーチは人気スポットとなっています。