ここ1週間、脳を食べたり、顔を食いちぎったりする猟奇事件相次いでいます。これを受けて、死んだ人間が起き上がることなどありえないことは誰もが承知していますが、「Zombi apocalypsez(ゾンビ・アポカリプス))」という言葉がネット上で脚光を浴び、1日朝にはグーグルの検索語の傾向を表示するサービス「グーグル・トレンド」で1位となりました。
一連の事件を例としては、マイアミで男が歩道で偶然に出くわしたホームレスの男性を18分間にわたって襲い、その男性の顔の75%をかみ切る事件が起きた。
米国のメリーランド州では同居人を殺害した男が、遺体を切り刻み、心臓と脳の一部を食べたことを認めました。
さらにニュージャージー州でも男が自分の胴体を切り裂き、腸の一部を警察に投げつけました。
またカナダでも、首都オタワの与党保守党本部に、人間の手や足が小包に入って送りつけられる事件が起きています。
オンライン・スラング辞書「アーバン・ディクショナリー」によると、ゾンビ・アポカリプスとは「死んだ人々が腐乱死体の状態で起き上がり、自分を強化するために血液と脳みそを求めてさまよい出すことにより生じる世界の終末」という意味だといいます。
しかし、アメリカン大学のスコット・タラン教授は「この種の犯罪は今に始まったことではない」と語ります。同教授によると、悪いニュースは注目を集め、同様の事件が続くと人々は「ゾンビ・アポカリプス」のような名前を付けたがるのだといいます。
また教授は、人々は自分よりも大きな問題を抱える人を見たがる傾向があると指摘。人は誰でも「自分は他人よりまし」と思いたがるのだといいます。
しかし、この種の話はあっという間に世間に広まるが、忘れ去られるのも早い。タラン教授は、今日また恐ろしい犯罪が起きない限り、ゾンビ・アポカリプス騒動は来週までには終息すると見ています。