カリフォルニア州にあるヴェネツィアビーチで、トップレスであることの権利を求めて、UFOカルトの団体「ラエリアンムーブメント」のメンバーである数百人の女性と、数え切れないほどの男性がトップレスでデモ行進を行いました。
彼らの主張は、男性のトップレスは社会的に許容されているにも関わらず、女性の場合は許されないのはおかしいというものです。また、男女におけるこの差異は、法律上の男女平等に反するとしています。
女性参加者たちはトップレスになったり、乳首に抗議文を書いたステッカーを貼り街中をデモ行進しました。
このイベントは、宇宙人と遭遇したと主張するフランス人の元スポーツジャーナリストのラエルことクロード・ボリロンによって創設された「ラエリアン・ムーブメント」に触発されて開催されました。
このカルト団体はフリーセックスを推奨していることで有名です。基本的な考えは人類はエロヒムという宇宙人によって生み出された試験管ベイビーであり、イエス・キリストやムハンマド、ブッダなどはエロヒムの言葉を伝えるメッセンジャーであるとしています。
行進に参加したカルトメンバーであるLara Terstenjakさんは”憲法はあらゆる意味で男女平等”と語ります。
また、イベント主催者のナディーヌ・ゲイリーさんは、男女がトップレスであることが認めれることを”黒人も白人も同じ噴水の水を使うことが出来るという基本的な市民権と同じ”と主張しました。
カルトリーダーのラエルは、1973年にフランスの火山でキリスト教でいうところの神である宇宙人エロヒムに遭遇しました。
ラエルはエロヒムの故郷の惑星を旅し、イエス、モーゼ、ブッダ、ムハンマドなどと出会いました。
ラエルの主張ではイエスの復活はクローン技術であるとし、このクローン技術は宇宙人が25000年前に開発したものだとしています。
彼が率いる「ラエリアン・ムーブメント」は、クローンエイド(Clonaid)という専門会社を設立して研究を行い、2003年にクローン人間が誕生したことを発表しています。また2004年にも同社は複数のクローン人間の誕生を発表しました。
ラエリアン・ムーブメントは2003年11月の時点で、世界90カ国に活動拠点があり6万人以上のメンバーが在籍しているといわれています。中でもラエリアン・ムーブメント日本支部は最も規模が大きく、6,000人以上のメンバーを擁しています。