3月21日、オーストラリア南部のビクトリア州周辺で竜巻が発生し、少なくとも20人がケガをしたほか、多くの住宅の屋根や壁が吹き飛ばされるなど大きな被害が出ました。
今回は、そんな竜巻を撮影していた撮影者が、竜巻に巻き込まれてしまいそうになるリアルな映画『ツイスター』状態となった映像をご紹介します。
竜巻を撮影していたのはダニエル・クラークさんとその友達。竜巻の報道を受けて、竜巻を近くで撮影しようと自動車でやってきました。
途中まで「この竜巻めちゃくちゃデカいぞ」と観察していましたが、竜巻がこちらに急接近してきたため逃げ出しました。しかし、竜巻のスピードが早く自動車を追いかけてきました。しかし最後には、どうにか逃げ切ることに成功しました。
この竜巻は、オーストラリア南部のビクトリア州と東部ニューサウスウェールズ州の州境付近で発生したもの。竜巻によって、風速30mから70mほどの風が吹いたものとみられ、少なくとも20人がケガをし、このうち2人が重体になり、病院で手当てを受けています。
一夜明けた22日になって、被害の状況が徐々に明らかになり、地元テレビ局が撮影した映像からは、多くの住宅の屋根や壁が吹き飛ばされて辺り一面にがれきが飛び散っている様子や、木が根っこからなぎ倒されているのが確認できます。
地元メディアは、少なくとも50棟の住宅で住民が生活できなくなるほどの被害が出たと伝えています。
ニューサウスウェールズ州のマルワラの女性は「言葉もありません。まるで戦争のようでした。みんな、すべてを失ってしまった」と涙を浮かべながら話していました。
復旧には少なくとも数日はかかるとみられており、地元政府は住民への支援やがれきの片づけなどに全力で当たるとしています。
予備
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