夏休みの課題図書にも挙げられる1970年代のベストセラー小説「かもめのジョナサン」で知られる米作家リチャード・バックさん(76歳)が8月31日、アメリカの西海岸ワシントン州で小型飛行機を操縦中に墜落事故を起こしました。この事故で、バックさんは、頭部などを強く打って重傷を負いました。
機体が送電線に接触したことが、事故の原因との情報が入っています。バックさんは頭や肩などを負傷し病院に運ばれました。一時は、深刻な状態でしたが、持ち直しているといいます。小型機にはバックさんだけが乗り込み、友人宅に向かう途中でした。
バックさんは、ベテランの飛行家としても知られています。ベストセラーともなった「かもめのジョナサン」は、エサを得るための手段だった飛ぶということ自体に生きる意味見いだしたカモメを寓話風に描いた作品。ベテランの飛行家だったバックさんだったからこそ、ジョナサンの飛ぶ描写は非常にリアルでしたが、夏に「かもめのジョナサン」を読んだ少年少女にとっては衝撃的な事故といえるかもしれません。