夏になると脇の下からジュワ~っと噴き出す「脇汗」。多汗症の人は、服はべちょべちょになり非常に恥ずかしい思いをしているのではないでしょうか。アメリカでは、そんな脇汗をマイクロ波を照射することで止めてしまう最新医療が行われています。
このマイクロ波による最新脇汗治療は、昨年アメリカで食品医薬品局の承認を受けた多汗症や過度の発汗を治療する技術です。2万2000個~3万個もある脇の下の汗腺を、マイクロ波によって破壊することで汗をかかなくなります。
このマイクロ波治療の画期的な点は、長期的な効果がある点で、施術を受けた82%の人が平均して汗の量が減少したといいます。
施術は脇の下を麻酔で麻痺させ、2回から3回のマイクロ波照射が行われます。この治療で最低でも1年間は、脇汗を止めることができるといしています。現時点では、保険が利かないため費用は3000ドル(約24万円)と高額な治療となっています。
現在では人口の3%が多汗症だといい、治療法としてはボトックス注射などが行われています。しかし、この方法では継続的な効果はなく年2回の注射を繰り返さなくてはいけません。
マイクロ波治療には、脇汗を止める以外にも腋毛を減らし、脇の匂いを減らす効果もあり、ワキガ対策としても有効なようです。一方で治療後、一時的にに脇の下が腫れる場合や腕がだるくなってしまう副作用が発生する可能性もあります。ただ、この副作用は治療も可能で、腕のだるさは半年ほどで改善されました。
脇汗や脇の匂いが気になる方は、マイクロ波治療を試してみるのもいいかもしれませんね。