通常、大量の水を飲むことは、健康的な習慣として認知されています。多くの人が美しく健康になるため、一生懸命水を飲んでいます。しかし、その量があまりに多いと問題が起こるかもしれません。
イギリスに暮らすサーシャ・ケネディさん(26歳)は、なんと1日に約21リットルもの水を飲むといい「水依存症」となっています。
医学的に、推奨されている1日の水摂取量は最大でも約1.7リットル。サーシャさんは、1日に21リットルもの水を飲んでおり、これは推奨される量の12倍となります。しかし、医師による診断の結果、健康上の問題はありませんでした。
常に喉が渇いている状態だというサーシャさんは、大量に水を飲むため1日に40回もトイレに行きます。そのためトイレでも飲み物を飲むといいます。また、夜寝ているときには何度も起きてトイレに行くため、最大でも1時間15分以上の連続した睡眠をとったことがありません。
2歳から水の飲むようになったサーシャさんは、6歳のころにはベッドに水差しを置くようになっていました。学校に行くようになると、水筒を持っていくようになり、友達が遊んでいる休み時間には噴水の近くで休憩。13歳のころには、1日に12リットルもの水を飲むようになりました。
学校に行きながら働くようになった16歳のころには、あまりに水を飲むサーシャさんのために、同僚が仕事場のウォータークーラーをデスクの横へ移動するようなありさまでした。
さらにカーペット会社で働き出したサーシャさんでしたが、水道水の品質が低いことを理由に仕事を辞めました。
20代前半で約17リットルもの水を飲むようになっていましたが、通信会社に就職して自宅勤務を始めるようになると1日に約15リットル~21リットルの水を飲む立派な水依存症となりました。
普通、人間は水を飲みすぎると低ナトリウム血症を起こす中毒症状「水中毒」となりますが、サーシャさんは非常に稀な体質のようで健康だといいます。
「水中毒」の例としては、7.6リットルの水をトイレに行かずに飲み干した28歳の女性が翌日に死亡するというものが知られています。