ブラック企業またはブラック会社とは、労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いたり、関係諸法に抵触する可能性がある営業行為や従業員の健康面を無視した極端な長時間労働(サービス残業)を従業員に強いたりする、もしくはパワーハラスメントという暴力的強制を常套手段としながら本来の業務とは無関係な部分で非合理的負担を与える労働を従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)のことを指します。
7月9日、厚生労働省記者クラブにて、そんなブラック企業から大賞を選ぶ「ブラック企業大賞2012」の受賞式及びシンポジウム開催に関する記者会見が開かれ、ノミネート企業が発表されました。
ノミネートされた企業と起こした問題の概要は次の通りです。
1.ワタミ（株）：過労死事件
2.ウェザーニューズ：過労死事件
3.「すき家」(株式会社 ゼンショー)：過労死事件
4.「SHOP99」(現ローソンストア100)(株式会社 九九プラス)：過労死事件
5.株式会社 すかいらーく：過労死事件
6.株式会社 フォーカスシステムズ：過労によるうつ病、大量飲酒で死亡
7.有限会社 陸援隊および 株式会社ハーヴェスト・ホールディングス(ハーヴェストツアー)：大型バスの衝突事故
8.株式会社 丸八真綿：会社分割を悪用したリストラ
9.株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)：従業員が過労による精神疾患と治療薬の過剰服用による死亡
10.東京電力株式会社：従業員をいじめで自殺へ追い込む
これらの企業は、労働法に抵触する労働を従業員に強いて過労死事件を引き起こしたり、大きな事故を起こした企業ばかりです。
ノミネートされた企業は、ウェブでの一般投票が行われ7月28日の「受賞式」にて、「市民賞」として発表されます。
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富士通ソーシアルサイエンスラボラトリの
ノミネート理由となった｢若年のSEが過労死」事件については次の判決要旨をごらんください。
http://homepage3.nifty.com/gectosaiseii/hanketu.html
●彼は以前から、継続的に、相当程度長時間に及び長時間労働をしていた。
●そして地上波デジタル放送プロジェクトに平成15年4月に配属された。
平成15年4月～
1か月当たり100時間以上
その後同年9月～
継続的に相当程度長時間の時間外労働に従事せざるを得ず、
徹夜作業や休日出勤もあった。
●上記プロジェクトに在任中、増員がなかった。
●上記プロジェクトの作業場所には仮眠用の十分な設備がない。
●自席でうつ伏せになるなどするしか無く、作業場所での疲労回復が困難だった。
●平成15年8月ころから使用していた事業所は、
－1人当たりの作業スペースが狭く、
－作業場所内で作業に当たる従業員数が多く、
タコ部屋環境であった。
●また部屋あたりの作業者人数を多さから
恒常的に二酸化炭素量が基準値を超えた作業環境であった。
彼は、業務によって発病した精神障害の影響下において、次第に薬物依存傾向を示すようになり、これが回復しないまま過量服薬に及んだ結果として死亡しました。
ハーベストはブラック企業です 残業100時間 でも 残業代0無茶苦茶な会社です