『アヴィニョンの娘たち』『泣く女』『ゲルニカ』などの作品で知られる有名画家パブロ・ピカソ。そんな彼の作品に芸術と称してスプレーで落書きをした男が大きな話題を呼んでいます。落書きをした犯人は、現在も逃亡しているといいます。
映像では、作品に近寄りステンシルテンプレートとスプレーを使い、絵の上から落書きをしている様子が確認できます。落書きは“征服”を意味するスペイン語「conquista」と闘牛。この映像は、偶然撮影されたものだといいます。
米放送局NBC系列KPRC-TVや米紙ヒューストン・クロニクルなどによると、男が現れたのはテキサス州ヒューストンにあるメニル・コレクション美術館。関係者の話では、美術館側が被害に気付いたのは「6月13日の午後」だったといいます。1987年から所蔵し、展示していた1929年の作品「Woman in a Red Armchair」が落書き被害に遭っていたことを警備員が発見。作品はすぐに外して修復作業を行いましたが、現在は再展示するかどうかを検討している段階だといいます。
この事件は6月13日付で、男が犯行に及んだ瞬間が撮影された動画が投稿され大きな話題になりました。撮影したのは偶然居合わせた男性とされ、匿名を条件にKPRC-TVの取材に応じていますが、当時、スマートフォンで撮影した理由を「躊躇なく絵に近付いて行った男がカッコよく思えて」と話しているといいます。
犯行後の男に直接理由を問いただした撮影者に対し、男は「(自分は)精力的なアーティスト」と名乗り、「ピカソの仕事に対して敬意を表すために行った」と答えたといいます。また動画の情報では、犯人の男は若いメキシコ系アメリカ人アーティストで「URIEL LANDEROS」だといいます。
その後、男は逃走。美術館側はたとえ男の行動を“芸術活動”と認めても「明らかに限度を超えている、破壊的な行為だ」と非難しているものの、現在までのところ「刑事告発はしていない」そうで、静観の構えを見せています。
一方で地元警察は「いたずら事件として捜査を始めた」と発表。現在、市民に情報提供を呼び掛け、逃げた男の行方を追っています。
他人の作品に落書きをして「芸術」とは一体どういうことなのでしょうね。名前も公開されているため、逮捕されるのも時間の問題のようです。
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「芸術(笑)」