想像を超える恐るべき事故がブラジルで発生してしまいました。
ブラジル北東部アラカジュの病院で、出産中の母親の胎内から医師が赤ちゃんを引き出そうとしたところ、誤って頭を引き千切ってしまうという痛ましい事故が起こりました。母親は、自分の子供の頭が引き裂かれる音が聞こえたといいます。
この事故が発生したのは、アラカジュにあるサンタ・イサベル病院。5月15日の早朝、5人の医師のチームで出産の処置をしていたといいます。3人の子供を持つ22歳の母親が患者でしたが、出産に手間取り多くの時間を費やしていました。
母親のいとこであるサントスさんによると、母親の女性は医師から腹部を無理に押され強い痛みや苦しみを感じていたといいます。そして、ある時点で異様な音が聞こえ、1人の医師が「マルコス、お前は狂っているのか?」という発言をしたといいます。
状況が分からない母親は、医師に「何が起こっているの?」と質問したところ、明快な答えは返ってきませんでした。
その後、赤ちゃんの首が取れたことにより、赤ちゃんが死亡したため、母親の胎内に残された赤ちゃんの身体を摘出するために帝王切開手術が行われたといいます。
サントスさんによると、母親の家族は完全に疲れきっており、家族全員が大きなショックを受けているといいます。また頭を引き千切るほど強い力で赤ちゃんの身体を引っ張ったことで、母親の身体にも大きな負担がかかったようで、今も強い痛みが残っているといいます。加えて、赤ちゃんの身体を摘出するための帝王切開手術を受けたといいます。
病院の院長デボラ・レイテ氏は、今回の事件を調査するために専門家の委員会を発足したことを発表しました。
母親の家族は、今回の医療ミスを訴える方針だということです。
赤ちゃんの首がもげてしまうほどの強い力で引っ張るなんて医療行為以前の問題ですが、出産を早めるために腹部を押すなどという処置をしていたことからも、適切な医療行為が行われていたのか甚だ怪しいですね。母親の肉体的、精神的苦痛は、想像を絶するものでしょうが、赤ちゃんのためにもどうにか立ち直ってもらいたいものです。