50歳を超えるパイロット、イブ・ロッシーさんは、まるで映画の小道具のような2mの翼を持つ重さ55kgのウイングスーツを着ます。一見するとバカげた姿ですが、一度空に舞い上げれば、まるで鳥のように自由自在に飛び回ります。
52歳の元戦闘機パイロットのロッシーさんはスイスのアルプスで飛行テストを行い、その様子を収めた動画が「ジェットマン」というタイトルで公開され話題となっています。
ロッシーさんは、2006年11月に世界で初めてジェット推進翼を装着し空を飛びました。以前にはスイス空軍に17年間、戦闘機パイロットとして在籍していた経歴を持ちます。
このフライトスーツは、重さ55kg、翼の大きさは2mというもので、ロッシーさん自身が開発したものです。現在、平均時速200kmで飛べる最新型スーツは、10年間に15台の試作品を制作した末に完成しました。
動画では、アルプスの山々をバックに自由自在に空を飛び回る姿が確認できます。その様子は、まさに人類の”夢”を体現しているといっても過言ではありません。
また、2002年にはジュネーブ湖の横断、2008年にはドーバー海峡の横断に成功しており、その飛行能力の高さは折り紙つきです。
飛行の際には、熱気球などである程度の高さにまで上昇し、そこから降下するスピードなどを加えて、最高時速300kmで飛ぶこともできます。
52歳という年齢ですが、これからもアグレッシブに素晴らしいウイングスーツの開発に尽力してもらいたいですね。