子供のころに誰もが一度は読んだことがある人気絵本「ウォーリーを探せ」ですが、最近では実写映画化にともなって勝手にトレーラーが製作されているほど多くの人に愛される作品となっています。
この絵本は、多くの人の中に紛れ込んだウォーリーを探して楽しむものですが、なんと共同プログラミングサイトでプログラマーたちが共同してウォーリーを探すアルゴリズムを開発してしまいました。
このウォーリーにとって天敵となりえるアルゴリズムは、共同プログラミングサイト「Stack Overflow」で開発されています。サイト上では、複数のプログラマーが協力してウォーリーの特徴を自動的に捉えて検出するシステムを作っており、すでにウォーリーがどこにいるのか簡単に検出できるようになっています。
このアルゴリズムがウォーリーを探す手順は非常に単純なものです。まず、赤を除く全ての色を排除します。次に、白と黒のボーダーパターンと照らし合わせて、ウォーリーが着ている赤と白のボーダーの服を検出します。最後に、そのパターンが確認された部分を白い丸で目印をつけます。あとは、この検出レベルを調整することで、より確実にウォーリーを探し当てるアルゴリズムが完成しました。
一昔前なら考えられなかったウォーリーの探し方ですが、ウォーリー本人も「こんなのアリかよ」と嘆いているかもしれません。日本でも3600万件の顔データから探したい人物を1秒で検索できる大規模監視カメラシステムが開発されており、ウォーリーにとっては生きにくい世の中になったのかもしれません。