世界的に有名なイギリスのロックバンド「コールドプレイ」が、コンサートの途中で演奏を止めて客を叱るというハプニングを起こし話題となっています。この事件は、ロンドンで行われた学習障害をサポートするチャリティ・イベントで発生したのですが、叱った理由は「あるファンのタンバリンの伴奏に耐えられなかった」というもの。コールドプレイだけに、演奏(プレイ)を中断(コールド)させてしまいました。
実際の映像
英ザ・サン紙によると、「The Scientist」の演奏をしていたところ、メンバーの1人クリス・マーティンが突如演奏を中断しファンに声を掛けました。無礼な態度を取るつもりはないが、これはタンバリンを使うような曲じゃないんだ。正直言うと、この曲のレコーディング時にはタンバリンも試したけどボツになった。だからタンバリンなしで10年以上演奏をしてきた。合うかもしれないけど、僕はタンバリンなしに慣れてしまっている。悪く思わないでほしい」とステージからファンにやめてくれるよう呼びかけました。
WENNによるとタンバリンを振っていたのは女性だったとのこと。「ここから君がどんな人かは見えないけど、とても素敵な人で、いい音を出していると思う。別にタンバリンが嫌いとかアンチ・タンバリンを訴えようとしているわけじゃない。タンバリンは僕のお気に入りの楽器のひとつだ」とクリスは彼女の気持ちを傷つけないよう、優しくタンバリンの伴奏をやめてくれとお願いしました。そして「次の曲はタンバリンにばっちりの曲だから、思いっきり盛り上がってくれ」と付け加えました。
正直、演奏しているバンドにとって観客のタンバリンは耳障りだったんでしょうが、そこを優しく注意を促すなんて紳士的でカッコよすぎますね。さらにジョークで場の空気を盛り上げたのは、他の観客のためにも、注意されたファンのためにも素晴らしい対応と言えます。これでまたファンが増えたに違いありません。