コソボとは、バルカン半島中部の内陸部に位置する地域で、北東をセルビア、南東をマケドニア共和国、南西をアルバニア、北西をモンテネグロに囲まれています。日本では旧ユーゴスラビアの自治州として知られており、現在でも地域文化などよりも、内戦のイメージが強く残っているのではないでしょうか?
そんなコソボの花嫁衣裳、特にその特殊メイクのような化粧が、面白いのでご紹介したいと思います。
この衣装や化粧は、コソボで行われている結婚用のものなんだそうですが、どこかインドや南米の部族のような雰囲気も漂う不思議なものとなっています。化粧は、白く塗られた下地の上に、赤や青などカラフルな色で縞模様や円などの独特な図形を描いていきます。さらにビーズなどをあしらって完成するようです。また、衣装もビーズなどがあしらわれた煌びやかな美しいヴェールやドレスなどを着用します。
コソボという地域は、西ヨーロッパと中東の中間という土地柄から、昔から侵略などを受けることがたびたびあり、同時にさまざまな文化が混然一体となっている珍しい地域でもあります。西洋的なような東洋的なような不思議な衣装は、日本の芸者などの衣装にも相通ずるものがありますね。