カナリア諸島とは、アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にある、7つの島からなるスペイン領の群島ですが、ここに今現在新しい島が誕生中です。海中の火山からはマグマが噴出し、海が沸騰することで20mもの水柱が立っています。
噴火が起こっている海域のすぐ近くに暮らすエルイエロ島の島民たちは、現在新しく生まれつつある島の名前を急いで考えています。
海底火山が噴火している周囲の海域では、硫黄の臭いがたちこめ水温が35℃に達するなど大きな変化が如実に表れています。
まだ島は誕生中なのですが、すでに激安航空会社のライアンエアーは、新しい島へ飛行機便を飛ばすことを計画しているとのことです。
今週土曜日には、島の付近でマグニチュード4.3の地震が発生しており、活発な噴火活動が起こっているとして厳戒態勢が敷かれています。島周辺には500の火山跡が存在しますが、ここ4ヶ月では1万回以上の地震が発生するなど、急激な変化が起こっていました。
今回の火山活動の活発化に伴い、周辺の島に住む約600人の住民はすでに先週避難しました。また当局は、この島への立ち入りも制限しています。
9月には24時間で150回以上の揺れが続いており、避難のための準備が進められていました。
エルイエロ島では1793年、カナリア諸島全体では1971年に起こって以来、噴火は発生していませんでした。
このダイナミックな地殻活動は、まさに地球の出産とでもいうべきものです。今後、カナリア諸島に新しい島が出来るかもしれません。