ノルウェーの首都オスロの都心部から北西に3kmのところにある都市公園・フログネル公園の一角には、不思議な彫刻が展示されているヴィーゲラン彫刻公園というものが存在します。
今回は、ヴィーゲラン彫刻公園に展示されている「人生の諸相」をテーマにして作られた23点の彫刻をご紹介します。
32万平方メートルの面積を有する彫刻庭園の中には、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲラン(Gustav Vigeland, 1869年 – 1943年)の作品のみが展示されています。
ここには、ブロンズと花崗岩でできた大小の彫刻が全部で212点展示されており、これらの彫刻を構成するための老若男女の人物の合計は600以上にもなります。
ヴィーゲランはその一つ一つの作品の原型を粘土で原寸大で制作し、それらを職人たちがブロンズ像や石像に仕上げて庭園内に配置していきました。
これらの作品は、庭園を南東から北西に向けて貫く850メートルの軸線に沿って、6つのセクションに分かれて展示されています。この6つのセクションは、それぞれ、「正門」(Hovedportalen)、「橋」(Broen)、「子供の遊び場」(「橋」の一部とされることもある)、「噴水」(Fontenen)、「モノリスの台地」(Monolittplatået)、「生命の環」(Livshjulet)となっています。