レンソイス・マラニャンセス国立公園は、ブラジル北西部のマラニャン州というゆるキャラのような名前の場所にある広大な砂丘を主体とした国立公園です。ここには、衛星写真からも見られる真っ白な大砂丘が広がっており、雨季の間にだけ砂丘の至る所無数のエメラルド色の湖が現れます。
この美しい白い砂丘は15万5000haに渡って広がっています。この砂丘を構成する砂の成分は、ほぼ100％が石英でできており、それが太陽光に反射して白く見えます。
半年ごと（1～6月）の雨季には、その間だけ存在する無数の湖が出現し、7月～9月には湖の数がピークとなります。これは、石英の層の下にある地下水が雨によって水位が増し、砂丘の谷間に湧き出すことによって起こる現象です。
湖が出現すると魚も出現するようですが、どのように発生し乾季の間どうしているかは、まだ調査が行われていないため不明となっています。なお、この地区には新種のカメやカエルが生息し、乾季の間は自ら掘った穴で生活することが明らかとなってます。
なぜこのような壮大な景観が生まれたのかというと、国立公園より100キロほど南のパラナイーバ川が上流から河口まで運ぶ土や泥には石英が含まれます。この石英は河口に達した後、数万年の年月をかけて大西洋の沿岸流により国立公園に面した海岸近くまで流されます。その間に、石英以外の混入物は砕け散り海水に混じりますが、石英は砕かれずに残り、海岸に打ち上げられて風速90メートル以上の強風で国立公園まで吹き飛ばされ、砂丘に積もります。これが長い間繰り返され、現在の姿になったといわれています。
公園を観光する最高の時期は5月～9月とされおり、この時期には湖がたくさん残っています。
ブラジルへ行った際には、ぜひ訪問してみたい場所ですね。
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