情報通信研究機構は、JVCケンウッドと共同で開発に成功した、57の視点からの映像を投影する200インチ裸眼立体ディスプレイを「CEATEC JAPAN 2011」に出展しました。
このディスプレイは、57の違う角度の映像を見ることが出来るようになっており、13度の角度内からなら映像に映ったオブジェクトを違う視点で見ることが出来ます。
映像は、57台のプロジェクタをアレイ状に並べて投影しています。それぞれのプロジェクタはすべての視点で均一な輝度とカラーバランスを出せるよう、チューニングされています。
200インチスクリーンには、鮮明な映像を投影するための集光レンズと、垂直方向には広く拡散し、水平方向にはわずかに拡散する特殊な拡散フィルムを採用することで、見る角度を変えても映像がスムーズにつながります。
実写でも研究していますが、2cm間隔でカメラを並べて撮影することが必要なため、物理的に難しい問題もあるようです。また今後は、デザインやデジタルサイネージなどの産業への展開を進めていく予定といいます。