大阪大学の研究グループは、風船を使った入力デバイスを開発しています。このシステムは、風船をなでる、たたく、抱きしめるといった動作を認識して、その動作に応じた音声が再生されます。自分自身を抱きしめることができるデバイスと相通ずるものがありますね。
この風船デバイスの中には、気圧センサーとマイクが埋め込まれており、風船を触ったときに生じる気圧の変化と音から動作を識別しています。また、触った位置などは分からないようですが、触り方(例えば、殴る、撫でるなどの違い)は認識できるということです。
用途として、遠隔コミュニケーションなどが考えられており、遠くの相手との接触を疑似体験することを考えているそうです。また今後は、出力もできるようにして入出力デバイスにしたり、耐久性の高いボールに適用したりするなどの方向に研究を進める予定です。
視覚や聴覚に関連したデバイスに比べて、触覚に関するデバイスの研究は遅れています。遠くの人間と擬似的に触れ合うなどの技術は、ロボット産業などへの応用も出来そうですし、もっと力を入れて研究していくべきでしょう。
それにしても映像を見たユーザーからは、エロ方向に使うことを考える人が多いようです。