一見すると、巨大なテニスボールのようにしか見えませんが、この「ノア」という災害緊急用カプセルがあれば地震や津波から命を守ってくれます。
大震災に見舞われた日本の企業によって開発された、現代の”ノアの箱舟”は人々に安全と安心を与えてくれます。
この「ノア」は、日本の神奈川県平塚市の町工場「コスモパワー」が開発した製品です。
素材は、軽くて丈夫な繊維強化プラスチック(FRP)で出来ており、直径1.2mの内部には大人4人が入れるということです。重さは70kgほどで庭や室内にも設置可能とのことで、価格は28万8000円。他にも直径1.5mの6人用や2.5mの12人用も製作予定です。
また、カプセルは水に浮く設計になっており津波で流されたり、地震で埋まっても壊れることはありません。さらに、小さな展望窓や呼吸用の穴もあるため、万が一の場合にはカプセル内で安全に過ごすことができます。
田中社長は4年前に、ゲリラ豪雨や台風災害の対策として「ノア」を発案しアイデアをホームページに公開していました。ところが、東日本大震災後に問い合わせが殺到し急きょ製品化することになり、4月に試作機を完成させました。
現時点で、600台以上の注文が殺到しており、田中社長は「震災後、何とか家族の命だけでも守る方法はないかと、誰もが模索している。現代のノアの方舟にしたい」と語りました。
サイヤ人の宇宙船にも似た形状のカプセル、専門機関で強化テストなども行っており近日結果が出るようです。新しいアイデアで、被害を最小にすることができればいいですね。